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陸源氏の略歴

一生涯芸術と生活の結合を追い続けた実践者-陸源


優れた芸術家となるには必ずや或る特定な訓練や練磨を経なければならないと言うならば、大多数の芸術家に比べ、陸源の経歴はただ深く広いだけでなく、更には他人と違っていると言えます。

 
陸源は1960年の生まれで、祖先は中国江蘇の太倉の人です。兄弟の中では2番目ですが一人息子の彼は幼少の頃より、芸術に対する熱愛とその天分を現していました。両親が同じく教育に携わっていましたのでいつも傍にいられず、幼年成長の歳月を陸源はいつも一人で絵画と書法の世界で過ごしました。しかしこの様な生活を苦にしないばかりか、彼は反対にそれを喜び、彼のお茶目な幼年の世界で結構平衡を保っていました。
 
1979年、現実社会の条件を考慮した挙句、陸源は上海師範大学の芸術専科で勉強し、工芸美術の専門教師となりました。しかし数年の教師を経験した後彼は、教育家は自分が内心の望みを満足出来ないと悟り、1987年に多年来の基礎を捨ててアメリカへ渡り、違った発展の道を探すことにしました。
 
学位を取得した直後、資本社会の競争と生存に耐える圧力が真っ先に襲って来ました。そこで彼は或る友人の意見に従い、先ずは生きていける固定した仕事を見つけ、生活が安定してから創作に挑むこととしました。畢竟、どの様に偉大な理想があっても、結局は先ず腹拵えが
第一歩になります。そして腹拵えに心配がなくなってこそ、創作という道も遠くまで歩くことが出来ます。
 
但し現実の状況は、いつも計り知れない手法で人の心を蝕みます。実際にも無数の得難い芸術人材が、長い社会生活の後で創作に対する熱情を磨り減らしてしまい、結局は芸術への道を諦めてしまいます。しかし幸いなことに陸源は、その様な羽目に陥らずに済みました。
 
多年来、色々な仕事を試みましたが、彼が内心で渇望する創作への火種はいつも消えず、反対にいよいよ燃え盛るばかりでした。その火種は彼をして多忙な仕事の合間に創作を続けさせ、健康を脅かすほどになっても止めませんでした。彼が言うには、彼の心の奥深くに彼を呼ぶ声があり、仕事がどれほど忙しく、生活がどれほど苦しくとも、画筆を取りさえすれば彼は満足と釈放が得られる、とのことです。芸術を一つの趣味や心の頼りとするならば、彼の場合、芸術は彼の宿命であると言えます。人生で大きく一回りした後、彼が最終的に戻ってきた所は、矢張り生命の原点でした。
 
そして彼の通ってきた道は彼の生活を潤っただけでなく、彼の人間としての各面をも益々成熟させました。最近10年来の記者生活で言えば、無数の実務的な接触は彼をして人生に対してより了解させ、個人の視野を広げ、対人関係を養い、後日創作の生涯のために分厚な養分を累積し、しっかりした基礎を作り上げました。
 
総じて彼の作品を見るに、これら人生の豊富な経験が表現している価値が見られます。しかし彼の芸術における進歩が完全に豊富な人生の体験から来ていると言うよりは、むしろ彼の努力に頼るところが多い、と言えます。彼の努力は、彼のやまない創作に表現されている外、、彼の東洋西洋の芸術世界に対する観察と思考に現れています。
 
彼は、抜きん出た芸術家となるには、確実な絵描きの技術がなくてはならない外、深刻な審美の目と深い内在的な思想や独特な創意が欠かせない、とのこと。そしてこれらの条件を具備するにはよく見、よく聞き、よく考える外に方法がない、とのことです。それには彼の先生了盧氏が言う様に、良い作品を生むには先ず良い視界を養い、良い視界を養うにはただ良い作品を多く見ること、とのことです。
 
ですのでちょっと見ただけでは、彼の実質的な創作の時間はその他の画家より少ないですが、彼の総体的な成績は必ずしも負けてはいません。例えば彼の最近の作品で見れば、彼の画風の変化が容易に見られます。鮮やかな色彩が往時の単純な色調に取って代わり、荒いタッチが細く細かい筆法を変え、激情に溢れた意気込みが厳しい構図を代替しています。当時の古い風呂敷を抱え、よろめき歩く陸源はもう見当たらず、今の彼は自分の落着きと解放を見せて、人の目を引いています。この成績は陸源の深く広い経歴から脱皮してきたもので、また彼が海外へ出てからの長い年月に、絶えず東西双方の芸術-特に中国の伝統的な絵画芸術-を融合させようと、累積してきた悟りと理解からきたものです。従って彼にとり、20年間のアメリカ生活は1日もむだにしていません。
 
一体生命とはどれだけの内実を保有出来るものか?今陸源の心中では、将来の一歩一歩が無限の可能性と使命に満ちています。本当に価値がある芸術は必ずや二つの特質を備えていると彼は信じており、その一つは時代の意義を反映し、もう一つは創作者個人内心の世界を反映しているとのことです。言い換えれば、芸術を通して人類社会に貢献をしたいとする芸術家は、しっかりした専門技術がある外に、芸術と日常生活を結合させる実践力があるべきだ、と。ですので彼の芸術は、始終この二つの特質に向かって進んでいます。
 
多年来陸源が創作の途上で示した底力と努力を顧みるに、彼の自己に対する期待は空振りに終わることがなく、彼の最終的な成績も、彼を支持する友人達を失望させることはない、と信じています。

 

 
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